自分に合った診療科目で働こう。

◎各診療科目の特徴と、看護業務について語ります◎

責任感と同時にやりがいを感じられる小児科

医療機関には、数多くの診療科目があり、その中でも特に幅広い知識が必要となるのが小児科だといわれています。小児科は0歳から15歳までの患者を診療しており、年齢や体の作りによって治療法が違うこと、0歳から15歳までならどんな疾患でも対象になるということから、普通の科よりも専門知識やスキルが必要となるからです。

看護師の仕事内容としては、一般的な内容と大きく変わらないものの、相手が子どもという事もあり、一般的な採血や投薬といったことも工夫が必要になります。言葉を話せない年齢の子どもや人見知りの子ども、気持ちを伝えるのが苦手な子どもの場合は、体調の変化に素早く対応出来るように、集中力と観察力も求められます。

また、大きな病院になると、小児科も細かく部署が分けられており、通常の治療介助を中心に保護者の精神面のケアや食事介助を行なう病棟、より専門知識とスキルが必要となるNICU、新生児を対象とし退院後の訓練や指導を行うGCUなどがあり、各部署によって知識やスキルだけではなく求められているものも変わってきます。そのため、常に積極的に学ぶ姿勢を持つ必要があります。

基本的に小児科の看護業務は、集中力、判断力、患者とその保護者に対する心配りがとても重要になります。そして何より子どもが好きだという気持ちが欠かせません。業務内容自体は一般と変わらずとも、その他の面でのスキルや責任が大きいのが特徴と言えるでしょう。そのため、やりがいを感じるという意味では様々な診療科目の中でもトップクラスであり、子ども好きで向上心のある看護師に向いている科目です。